広瀬川文学散歩 谷川俊太郎と厩橋

市街地の中心を流れる広瀬川のほとりは昔とは見違えるほどの変わりようです。
申し遅れましたが不肖、高井がご案内させて頂きます。

第一回(1993年)萩原朔太郎詩集受賞作。
谷川俊太郎は1931年東京市出身の詩人、翻訳家、絵本作家、脚本家。
面白い話では1962年のレコード大賞で「月火水木金土の歌」(歌唱 フランク永井)で作詩賞を受賞しています。なんと童謡です。あのフランク永井が童謡でレコード大賞受賞したことがちょっと驚きですね。
因みに1962年の新人賞は「なみだ船」の北島三郎と「下町の太陽」の倍賞千恵子、レコード大賞は吉永小百合と橋幸夫の「いつでも夢を」でした。

作品について  詩集「世間シラズ」
「父の死」から始まり、「立ちすくむ」で終わる日記のような随筆のような連作詩集。
1990年1月から93年1月にかけて発表された詩篇が発表順に収められています。
すべて見開き2ページで終わる詩で、それぞれの最終連に置かれたことばが刺さります。
どの詩も自身をふりかえり、自分と世界との関わり合いや過去との向かい合い方を見直すような省察がもとになっています。さらに「詩とは何か」というおよそ語りえないものをなんとか語ろうとするメタ詩的要素に満ちている・・・そうです。

前回では千代田町通りが広瀬川にかかる「ひとねはし」についてご紹介しました。
そうなると気になるのが国道17号線が広瀬川にかかるこの橋。
余計な心配ですが、ひとねはし同様欄干が低いのが気になります。
ちょっと見ただけではどこに橋があるのか分かりません。
さて名前はなんというのか覚えておられますか?

この橋からひとねはしまで広瀬川はほぼ直線に流れています。
川沿いの柳も立派です。あの頃のままなのでしょうか、
それとも植え替えられているのでしょうか?

ところで答えは「厩橋」。
これ読めない人、心も身体も前橋から離れてしまっているのかな?

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