私たちが通学していた頃はどんなだったのでしょうか?
どなたかその頃の写真をお持ちでしたら是非紹介してください。
今は 萩原朔太郎記念 水と緑と詩のまち として市民の憩いの場となっています。
川沿いの風景です。
水車があったり、馬の埴輪があったり、童像があちらこちらにあります。
いくつものベンチが備えられていて、屋根付きの小屋もありました。
川沿いのフェンスにはところどころちょっとした長板が設置されていて、
ランチボックスを置いて川を眺めながら食事が楽しめるような工夫もなされていました。
まずはご本人がお出迎え。
見たことも会ったこともありませんが、
いかにも朔太郎らしいと感じるのは何故でしょうか。
朔太郎像の向いには朔太郎橋が。
この街燈が昭和浪漫のいい味を醸し出しています。それとも大正浪漫?
夜は点灯するのでしょうか、きっとイイ雰囲気になるのでしょうね。
朔太郎橋を上から眺めたところです。川幅より橋の幅のほうが長いような。
橋の上でせせらぎに耳を傾けながらベンチに腰掛けて一休み。
これも粋なはからいでしょうか。
近くのコンビニでコーヒーとチョットしたつまみを仕入れて
こんな上天気、橋の上のテーブルで食したらイイんじゃないかと・・・
ちょうど昼休み時に差し掛かった時刻だったのですが、
前橋市民は一体何処にいるのでしょうか?
ほかの写真でもそうですが、人物が写り込まないようにと気を使ったのではなく、
人通りは昼日中の割にはとても少なかったです。
朔太郎橋のたもとには朔太郎家が移設されています。
朔太郎は1886年、現在の前橋市千代田町2丁目に生まれ、
38歳までこの地で暮らしました。因みに1942年没
生家は1968年まで現地にあったそうです。生家の一部の土蔵、離れ座敷、書斎は1980年に敷島公園バラ園内に移設されましたが、2017年に現在の場所に改めて移設され、無料にて一般公開されています。
朔太郎生家の前には「青春の碑」なるものが設置されています。
碑詩はドイツ生まれのアメリカ詩人サミュエル・ウルマン氏作のものです。
何故ウルマン氏の詩がと不思議なのですが、朔太郎と何か縁があったのでしょうか。
ご存知の方いらっしゃったら教えてください。
歌碑は小さく読み難いので、下に転載しました。
青春とは人生のある期間ではなく心の持ち方を云う。
薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな手足ではなく、
たくましい意志、ゆたかな想像力、燃える情熱をさす。
青春とは人生の深い泉の清新さをいう。
青春とは臆病さを退ける勇気、
安きにつく気持を振り捨てる冒険心を意味する。
ときには20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。
年を重ねただけで人は老いない理想を失うとき初めて老いる。
歳月は皮膚にしわを増すが、熱情は失えば心はしぼむ。
苦悩・恐怖・失望により気力は地に這い精神は芥にある。
60歳であろうと16歳であろうと人の胸には、驚異に惹かれる心、
おさなごのような未知への探求心、人生への興味の歓喜がある。
君にも吾にも見えざる駅逓が心にある。
人から神から美・希望・喜び・勇気・力の霊感をうける限り君は若い。
霊感が絶え、精神が皮肉の雪に覆われ悲嘆の氷に閉ざされるとき、
20歳であろうと人は老いる。頭を高く上げ希望の波をとらえる限り、
80歳であろうと人は青春にして已む。
──サミュエル・ウルマン
早速ですが、比刀根橋。
私事で恐縮ですが、幼稚園から中学卒業までの11年間、
この橋を渡り続けていた懐かしい道であり、橋であります。
もはや半世紀以上前の話です。まさに「時は去り行く」の気分です。
それなりに老朽化が進んでいます。
今見ると欄干がずいぶんと低いことに驚かされます。大丈夫なのでしょうか。
「比刀根橋」ひらがな表記は「ひとねはし」。
年代ものの刻銘版は「〇〇ばし」ではなく「〇〇はし」と濁点が外されています。
これは江戸時代の庶民の会話から「川が濁っちゃいけないよ」
という洒落に由来しているそうです。
朔太郎の代表作のひとつでもある「廣瀬川」から文学散歩の始まりです。
「廣瀬川」には秋という言葉は書かれていません。
しかし、「白く流れたり 」の白は、詩の世界では秋の色でもあり、
夕暮れの色とも言われています。
どこか人生の「秋」を感じさせる、深い作品・・・だそうです。
申し訳ありませんが、私は文学に対する造詣が極めて浅いため、
個々の作品に対する論評、解説等はすべてネットからの転載です。
萩原朔太郎は明治19年(1886)前橋市に生まれ、口語自由詩を確立し
日本近代詩に大きな足跡を残した詩人です。
前橋市では市制施行100周年を記念し、萩原朔太郎の業績を永く顕彰し、
日本文化の発展に寄与するとともに、市民文化の向上に資することを目的として、
現代詩における最も優れた作品に贈る「萩原朔太郎賞」を平成4年(1992)に制定しました。 ・・・前橋市のホームページより
広瀬川の川沿いには、萩原朔太郎賞受賞作品の一部が刻まれた詩碑が並んでいます。
来月から一つずつ紹介させて頂きます。お楽しみに!!